日本間伐材の価値
間伐材の中でも比較的大きなものは商品価値があります。
しかし成長が緩やかなヒノキは樹齢40~50年では充分な大きさには育たず、
直径13センチ以下の木材は1本500円程度の安値でしか取引されません。
販売価格よりも間伐のための労力や搬出コストが大きく上回っているのです。
間伐材を使用した魅力的な商品を創ることは、森と地域のサステナビリティのためにも必要でした。
加子母ヒノキの集成材
廃材同様だった間伐材を有効利用するために開発されたのが集成材です。
加工に適さない部分は取り除かれ、木の良い部分だけで構成しているので見た目も美しく、
無垢材の欠点である湿度の変化による割れや変形も少なくなります。
これにより環境が異なる海外での使用が可能になりました。
木目の美しい部分は柱や梁に、節のある部分は目立たない場所に使用しているので、無駄を極限までおさえています。
美しい森を未来に残すために。手塩にかけて育てたヒノキを無駄にしないために。
組み立て式和室「庵 IORI」にはそんな思いが込められています。